12月21日(水)は冬至です。
冬至とは北半球において太陽の位置が1年で最も低くなる日で、日照時間が最も短くなります。
冬至には「ん」のつくものを食べると「運」が呼びこめるといわれていますね。古の人々はにんじん、だいこん、れんこん、うどん、ぎんなん、きんかんなど「ん」のつくものを食べて縁起をかついでいました。
縁起かつぎだけでなく、栄養をつけて寒い冬を乗りきるための知恵でもあり、土用の丑の日に「う」のつくものを食べて夏を乗りきるのに似ていますよね。 特に冬至というと広く食されているかぼちゃですが、漢字で書くと南瓜(なんきん)で陰(北)から陽(南)へ向かうことを意味しているそうです。
また、かぼちゃはビタミンAやカロチンが豊富なので、風邪や中風(脳血管疾患)予防の観点からも一番食されているのかもしれませんね。 また小豆を使った冬至粥を食べる地域もあります。昔から小豆の赤は邪気を祓うと言われており、冬至粥で邪気を祓い翌日からの運気を呼び込もうというわけですね。
小豆とかぼちゃを煮た「いとこ煮」を食べるという地方もあります。 冬至にこんにゃくを食べる地方もあり、これを「砂おろし」といい、こんにゃくを食べて体内にたまった砂を出排出させる作用があるといわれてきました。 また冬至に欠かせないのが柚子湯です。柚子(ゆず)=「融通」がきく、冬至=「湯治」。
こうした語呂合せから柚子湯に入ると思われていますが、もともとは運を呼びこむ前に厄払いするための禊だと考えられています。冬が旬の柚子は香りも強く、強い香りのもとには邪気がおこらないという考えもあり、柚子は実るまでに長い年月がかかるので、長年の苦労が実りますようにとの願いも込められています。 柚子湯には血行を促進して冷え性を緩和したり、体を温めて風邪を予防したり、果皮に含まれるクエン酸やビタミンCによる美肌効果や芳香によるリラックス効果もありますから、元気に冬を越すためにも大いに役立ちます。
青果コーナーでは「ん」のつく野菜や柚子、惣菜コーナーにはかぼちゃの煮つけをご用意しております。縁起物を食べて体が縮こまる冬を元気に乗り切りましょう!
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